竹林山 善行寺
(北部)
鞍手町新北1433
 
 直方から赤間に抜ける県道29号線沿いの新北、田頭の堤の奥に善行寺は在ります。寺号が示すとおり周囲を竹林に囲まれた閑静な場所で、境内にはつつじの木が沢山あり土地の人は別名つつじ寺とも呼んでいます。
 開基は、もと肥後の浪人で俗名を篠原善右衛門と称したが、京都の仏照寺で剃髪して浄念と号した。慶長15年この地に来て一宇を建立。第2世玄智の時、本願寺第12代良如上人より「善行寺」の寺号を賜り現在の篠原正英住職は14代目になられます。
 本堂は平成元年に新築されましたが、御本尊は、直方市下境の光福寺付近にあったもので、弘法大師が唐より持ち帰ったものといわれています。総高143㎝もあるお木造の阿弥陀様です。その御本尊に合わせて御宮殿が作られていて、お姿を拝見する事が出来ました。
 善行寺では毎月第2土曜日に土曜学校が開かれ約15年になります。青少年育成にご尽力され、念仏相続への熱意が伝わって来るお寺でした。
 
訪問者 山本 公也(圓徳寺)
 
※鞍手組門推だより『さんが』「お寺を訪ねて」より