白鳥山 善勝寺
(中央部)
直方市新町3丁目1-2
 
 善勝寺は「勝」の文字が使われた全国的にも珍しい寺で、「善にも勝る寺」と住職が言われた。善勝寺をモデルにした駅舎のある、平成筑豊鉄道の「南直方御殿口駅」から徒歩で2分、駅の前に「御殿口」の由来の石碑があり、直方市が城下町であったことを改めて確認できました。
また、善勝寺の境内には「説教所」の石碑があり、当初は「説教所」であったことが知られます。そのため本堂は内陣に比べ外陣が広く、高座で節談説教が行われ聴聞者で溢れていたそうです。櫻の1枚板で作られたその高座が本堂に残っていました。
 その「説教所」に、昭和17年、初代が長野より西暦1200年頃から続いた真言宗寺院を浄土真宗に改宗され、善勝寺を開かれました。現在の佐藤誠哉住職は3代目です。
 奇数月に1回、男女が一緒になって、お正信偈の勉強会をされており、門徒さんが調声されるまでになられ、お念仏が響いてくるような寺でした。
 
訪問者 梶原 文彦(円覚寺)
 
※鞍手組門推だより『さんが』「お寺を訪ねて」より